エディ・スリマンの大きな関係と後任のクリス・ヴァン・アッシュ

エディ・スリマンとロック

ディオール・オムのデザイナーであるエディ・スリマンは、これまでにないスタイルを確立したデザイナーといっていいでしょう。
全く振るわなかったディオールのメンズラインをトップブランドにまで引き上げたのですから、その発想力も尋常なものではありません。
そのエディ・スリマンの発想のもとは音楽業界にあります。
非常に強い発想の源泉であるのは、ブリティッシュ・ロックの再生支援をしているほどであり、ここに美意識を求めていることは明白だからです。

実際に音楽業界の中にもエディ・スリマンのファンが多数います。
ミック・ジャガー、エルトン・ジョン、デヴィッド・ボウイ、ブライアン・フェリーといった超がつく大物たちです。
だれもが一度は名前を聞いたことのあるトップアーティストたちが、エディ・スリマンの名を上げるほど、コアなファンが多数います。
この流れは音楽業界だけではありません。
ハリウッドスターの中にも多数のファンを抱えています。
それもブラッド・ピットやオーランド・ブルーム、ユアン・マクレガーなど、こちらもだれもが知っているような人たちがディオール・オムを愛用しているのです。

スリマンのスキニーなスタイルは、ロックだけではなくアーティストたちと融合することで、メンズウェアを変えていったといっていいでしょう。
これだけ明確なコンセプトを与える存在は、非常に稀有なブランドといえるのです。

エディ・スリマンの突然の退任

エディ・スリマンは、就任から7年たった2007年に突然退任してしまいます。
ディオールだけではなく、ファッション業界全体に大きなニュースとなりました。
これだけディオール・オムを大きくし、ファッション業界にインパクトを与えた存在です。
普通に考えれば、どこかに移籍するのか、自分自身のブランドを立ち上げるのかというのが普通の考え方でしょう。
ところが、なんとエディ・スリマンの選んだ選択は、フォトグラファーに専念するということだったのです。
これはこれで、大きなインパクトを残すこととなりました。

後任となったクリス・ヴァン・アッシュ

ディオール・オムの後任は、スリマンのもとにいて才能を磨いたクリス・ヴァン・アッシュがつきます。
エディ・スリマンがイヴ・サンローランにいた時代からアシスタントをしてきました。
スリマンのディオール移籍の際にも後を追ってきた関係です。
非常に強いスリマンの影響を受けたデザイナーでもあり、ロックテイスト溢れるDNAを引き継いだといってもいいでしょう。
そこに、独自のクラシカルなセンスを融合させ、エレガントな路線を作り上げてきているのです。
エディ・スリマンの与えた衝撃は論外としても、クリス・ヴァン・アッシュもかなりのインパクトを残しています。
これから先のディオール・オムは、安定した成長を遂げることができるだろうといわれるゆえんなのです。

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世界を変えることになるメンズラインのディオール・オムとエディ・スリマン

ディオール・オムの誕生

ヨーロッパのラグジュアリーブランドといえば、シャネルをはじめレディース商品で大きくなって行きました。
ディオールを見てみると、ある転機にエディ・スリマンというデザイナーにあたります。
ここが転機であり、メンズウェアに革命を起こしていくことになり、ディオールの価値を大きく変える存在になって行くのです。

変化を与えたエディ・スリマン

2000年に、エディ・スリマンはディオール・オムのデザイナーに就任します。
ここからメンズウェアのトップにまで、あっという間に押し上げていくことになるのです。

ディオール・オムの前には、ディオール・ムッシュというメンズラインがありました。
あまり人気があるわけでもなく、とりあえず差別化させるという程度だったことは否めません。
それを2000年の就任以降、まったく別の存在にして行くのです。

エディ・スリマンは、1968年にパリ生まれです。
ルーブル学院で美術史を学ぶような人で、細身の自分の体型に合う服がなく、自分で作り始めるという研究熱心な人でした。
ですが、正式に服飾の教育を受けてはいないのです。
独特のスキニースタイルは、自分のために作り続けているといってもいいでしょう。

1992年から95年まではルイ・ヴィトンのモノグラム生誕100周年プロジェクトにも参加します。
サンローランのピエール・ベルジュに誘われ、1997年からイヴ・サンローランに移籍しますが、グッチの買収騒動でメゾンをさるのです。
その後ディオール・オムのデザイナーに就任することになります。
こういった生涯からも、一風変わった人だということがわかるでしょう。

皇帝も動かす大ブーム

エディ・スリマンがディオール・オムのデザイナーに就任してから、ディオール・オムは表舞台に駆け上がります。
エディ・スリマンを自由にさせることにより、世の中に衝撃を与えるコレクションを作り出していき、着るものを魅了するのです。

あまりに魅了してしまうスタイルは、皇帝カール・ラガーフェルドも動かします。
有名な逸話として、カール・ラガーフェルドがディオール・オムの服を着るために過酷なダイエットをしたという話があるほどです。
真意は別としても、それだけ多くの人を魅了する力があったといえるでしょう。
そして、社会現象化していくことになるのです。

モノトーンのカラーパレットやスキニーのとんでもなくシャープなシルエットで鋭いカッティングを用いるデザインは、女性からも支持を集めます。
世界中から支持を受けるようになり、多くのブランドが似たようなデザインを用いるようになるのです。
日本でもスキニースタイルがはやり出すのですから、遠くフランスの話ではなく世界中を巻き込むほどの衝撃だったといえるでしょう。

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クリスチャン・ディオールの多角化とライセンスブランド

クリスチャン・ディオールとココ・シャネル

フランスのブランドといえば、ルイ・ヴィトンであったり、エルメスが印象として深いでしょう。
ですが、もとをただすと、ルイ・ヴィトンはトランクを制作する会社でしたし、エルメスは馬具メーカーでした。
ラグジュアリーブランドにあとから参入してきたメーカーなのです。

ディオールといえば、シャネルとよく比較されます。
女性の解放を目指して打って出たシャネルに対し、第二次世界大戦中の混乱期から頭角を現してくるのがクリスチャン・ディオールだったからです。
ちょうどこの時は、ココ・シャネルが半引退状態だったことも大きな要因だったでしょう。
ディオールは、ニュールック革命を起こし、シャネルがさらに推し進めていった時代です。
女性的なファッションがオートクチュールの中心となった時代であり、ディオールは世界を席巻していきます。

多角化を推し進めるラグジュアリーブランド

ディオールとシャネルを比較する理由のもうひとつが、ココ・シャネルはクリスチャン・ディオールを敵とみなしていたことでしょう。
ココ・シャネルらしいことではありますが、ビジネスということで見ても、香水やバッグをビジネスにプラスしていくという点で似通っていたのです。
どうしても敵対視しなければ、自分の市場を失ってしまうという危機感を抱くのは、ココ・シャネルでなくても当然であるといえるでしょう。

ラグジュアリーブランドの多角化ということは、いい面も悪い面もあります。
多角化ということは、現在のラグジュアリーブランドでは当たり前のようになってきました。
革製品ブランドが中心だったのにもかかわらず、時計やジュエリー、化粧品に進出することは一般的です。
家具や飲食事業など別ジャンルに打って出るところもあるのですから、かわいいものでしょう。
ブランド力を利用して、採算性の高いビジネスを展開するのは当然のことなのです。
ディオールに関してパルファン クリスチャン・ディオールなど化粧品事業は成功であるといえるでしょう。

ライセンス事業とカネボウとの関係

ライセンス事業という点では、契約先が製造、販売を行ってくれる形ですので、収益を出しやすく、ヨーロッパで大流行しました。
ピエール・カルダンやバーバリー、ラルフローレンなど様々なブランドがおこないました。
その一方で、ブランドイメージの失墜などデメリットもあることがわかってきたのです。

ディオールも積極的にライセンスビジネスを展開してクリスチャン・ディオール時代には200を超えていたといわれています。
カネボウとライセンス契約は有名で日本にディオールを浸透させることに成功しました。
その一方で、品質的な問題やライセンスの無断拡張など大きな問題を抱えることになり、完全な成功とまでは言えなかったのです。
たしかに数少ないライセンス事業の成功者ではありますが、日本ではそこまでの印象ではなくなってしまうことになります。

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これから先のディオールを見ることができるコレクション

コレクションからわかるメーカーの個性

ファッションメーカーをチェックする場合、コレクションにどんな商品を出してくるのかということが重要なポイントになってきます。
ディオールの場合にも、2015-16年クルーズコレクションを見てみると、これから先にどんなコンセプトで商品を出していくのかということがわかるのです。

このクルーズコレクションは、フランス南部カンヌ近郊にある、ピエール・カルダンの別荘パレ・ビュルで発表されました。
この場所というのが重要で、青い空と海が特徴的です。
そこに南フランス特有のさんさんと降り注ぐ太陽の光があるというのが、コンセプトの裏側にあるでしょう。

アーティスティックディレクターであるラフ・シモンズは、南フランスを包み込む自然の景観に思いを馳せたといい、そこから現地の人々の佇まいを考えていったといいます。
結果、自由や遊び心、個性ということを念頭に置きながら、クリエーションを進めていくことになったのです。

魅せるだけではないディオールのライン

内容としては、ミニ丈のスカートなどが中心となりました。
コンビネゾンやドレスなど、非常に軽やかで南フランスの風に乗りそうなほどフレッシュな印象を受けるのです。
スカートも風に揺れたプリーツなど、どれも重さなどみじんも感じさせないほどのデザインになっています。
だからといって、露出するといった感覚を覚えるものではないのが、さすがのディオールであるといえるでしょう。
シンプルでありながらも、そのコンセプトを全く失ってはいないのです。

女性らしさということを強調していることもわかります。
これまでも、ウエストラインなどをしっかり出すようにしてきたものが多かったものの、スモックなどがもとにあるようなデザインを使って絞り上げるだけで、ここまで違いが出るのかと思わせるほどです。
モダンという言葉がぴったりであり、ふわりとしたラインでありながらも、立体感を作り出してもいます。
もっと大胆に、胸元をカットしたのがドレススタイルですが、どれも品を感じさせる魅力はディオールの真骨頂ともいえる部分でしょう。

ディオールのコンセプトがはっきりと

南仏の豊かな自然というものは、青い空と緑の平原、そして青い海なのです。
この鮮やかな色彩にメタリックという非自然な生地を入れるということで、デザインとして完成度を高めています。
抽象的なデザイン群でもありながら、どこかにほっとさせるような仕上がりは、職人の技だといえるでしょう。
ディオールの大事なコンセプトである機能ということも見え隠れしていきますので、バッグを考える場合にもこうしたコレクションを見てみるといいでしょう。

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